27人が本棚に入れています
本棚に追加
/144ページ
ーー全く、ニニギったら……僕を困らせる天才なんですから…………!
ユキは居間に戻り、朝餉の皿をちゃぶ台に移していた。
「ユキ、おはよう」
「…………おはよう、ございます」
朝餉が机の上に並び終わる頃には、ニニギが居間に現れた。
何となく視線を合わせづらくて、ユキはニニギにそっぽを向いて返事をした。
「ユキ~~~~?」
ニニギが回りこんでユキの顔を覗こうとするも、また反らされて。
頤に手を掛けられ、ユキはニニギに顔中くまなく口付けられた。最後に音を立てて唇同士が合わさった。
「今日も可愛いね。ユキ」
「あ、ありがとう……ごじゃいましゅ」
相変わらずのニニギの口撃に白旗を挙げるユキだった。
最初のコメントを投稿しよう!