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ニニギに了承を得てから、ユキはイワナガヒメとサコマを招き入れた。二人にお茶は出したが、ユキはやけ食いしお腹がぱんぱんになる。
「それで、こんな朝早くにどうしたんですか?」
ニニギが皿洗いを代わってくれたので、ユキは食後のお茶を飲みつつイワナガヒメに尋ねた。
「だって……」
「自分は思う存分ヒメを甘やかしたいだけなのに、すぐ逃げるんですよ」
「サコマちゃんのせいよ~~っ」
「…………ああ」
なるほど。イワナガヒメの困った顔や照れた顔をたくさん見たいと。
ーーサコマさんはいじめっ子だったんですね。
おや。ということはニニギと似ているということか……。ならばーー。
「おいわ姉様。耳貸してください」
「なあに?うん、うん…………分かったわ」
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