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天の川のその先へ
あなたが産まれたのは
七夕の日。星降る夜。
ずっと会いたくて·····会いたくて·····
夢にまで見た、あなたは恥ずかしがりで中々、私達の元へ現れては、くれませんでしたね。
大好きな人と大切に大切に、時間をかけて育てあげた愛の結晶である、あなたは私の中で日々、少しづつ成長し大きくなっていきました。
次第に大きくなるお腹に沢山、沢山、話し掛け撫でながら毎日、色んな音色を聞かせました。
時には辛く、苦しい日でも、あなたと出会える日を夢見て頑張れました。
そして今日、この時。
私は、あなたと出会い。そして、本物の母になるのです。
真夜中の鐘の音が鳴り響くと同時に、あなたは高らかに産声をあげて、この世に生を受けました。
『産まれてきてくれて、ありがとう』
頬を伝う涙の雫は優しくて、私を見つめる、その純粋無垢な瞳は美しくキラキラと、まるで満天の星空のように尊さに満ち溢れていました。
織姫と彦星が愛を育み育て幸せな時を過ごす、この日、この夜。
星降る夜に舞い降りた天使は、私達を幸せへと続く満天の星達が織り成す、煌めく天の川へ導きながら、美しい音色と共に未来への架け橋を作り前へ前へと歩幅を揃えて歩きだして行くのでした。
――END――
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