コールドスリープ

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・・2120年東京のとある施設・・  「主任こちらです。本日解凍予定の"入居者"第一号です」 「いよいよだな。人類初のコールドスリープから目覚めさせる人間。どのくらいの確率で蘇生できるんだ?」 「およそ75%!!理論的には可能なんですが、前例がないのでコンピュータ計算だとそういう数値になります。」 ファイルを手にした男は言った。  「彼の名前は葛城裕也23歳大学生。進行性の癌で余命が2か月か・・葛城セメントの創始者葛城誠、つまり彼の祖父によって弁護士立ち会いのもと被験者としてコールドスリーププログラムに同意したということか。この青年は最後まで悩んでたみたいだな。自分が眠り続ける事を。しかし、最終的に彼は同意し、コールドスリープした」
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