二人きり

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その瞳で彼は何を思っているのだろう。 そのことについて声をかけないといけない気がした。 でも、声をかけてはいけない気もした。 事情も知らない奴にそんなプライベートなことを聞かれたくないだろう。 そして、「優等生」というプライドを傷つけてしまいそうになるからだ。 いつも彼はみんなのまとめ役だ。 女子からも男子からも信頼され、顔も広い。 そして、モテている。 私も信頼している。 そして、信頼が今は変わった気持ちになっている事も知っている。 自分の気持ちが変わるのが分かったからだ。
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