ケツ筋と共にあれ

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ケツ筋と共にあれ

こちらはトイレに行かず電車に乗った世界線の話です。 少年は賭けに出た。 お腹の調子は最悪。正直学校までトイレを我慢するにはかなり厳しい戦いになることは分かっていた。 しかし彼は電車に乗った。なぜなら補習が嫌だからだ。 正直1時間目のテストは受けれさえすれば確実に点は取れる。しかし受けれなければ確実に補修決定だ。 「補修で夏休みが潰れるのは次回予告でアニメの展開がわかった時と同じ絶望だ。」 という訳の分からない理論を展開し彼は戦いの舞台に乗り込んだ。 彼には勝算があった。幾度となく迫り来る便意の波に耐えている中である法則性を発見する。 この便意は活動と休息が一定のリズムでやって来るのだ。 波の来る時間と休息時間。これを方程式に当てはめ学校までの時間で割ると恐らくあと3回の波を超えれば学校にたどり着く。 これは長年の経験からもほぼ100パーセント間違いない。 「ぐっ!」 そうこうしているうちに一度目の波が来た。 額に冷や汗が伝う。ここはゆっくり呼吸を整えて波が去るのを待つ 1分、3分、いや5分かも知れない。人生で一番長く感じる時間だ。(本当は30秒もありません。) 「ふー。」 勝った…少年は一度目の戦いに勝ったのだ。ここから少しの休息時間に入る。 学校までまだ遠い
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