駆けぬけた思いー新しい出発(たびだち)ー

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ホテルに戻って来た四人 「じゃあ、部屋に行くから」 「おやすみ、フー姉さま」 「フーちゃん、おやすみなさい」 ロビーで声をかけ自分の部屋へと 歩きだすオフィーリア その姿を愛しげに見るアンジー 「おまえ、バカか!」 姿が見えなくなってもまだその場所を見ている彼に毒づく 「どういう意味だよ」 そう言ってロナルドを睨みつけた 二人の様子をハラハラしながら見るマックス 「何で俺がおまえたちの面倒を 見なきゃいけないんだ」 「なら、わざわざついて来なくてもいいだろが!」 「ほんとならジャックが一緒に来るんだったんだけど緊急手術が入ったからな…」 「俺とマックスだけで来れたよ」 「切符とホテルの手配してたからキャンセルするのもさ…でもおかげで彼女とデートできたじゃないか、ほんとは嬉しいんだろ」 口元に笑みを浮かべたロナルド 「だから…もういい!」 そう言うとどこかへ行ってしまう 「アンジー 何処へ行っちゃったの?」 心配そうに訊ねるマックス  「ほっとけよ!煙草だろ」  素っ気なく答えるロナルド 「でも、アンジーのことすぐに バカだって言わないで…ぼくまで 悲しくなっちゃうから」 「マックス、本気で言ってるんじゃないから…」 「わかってるよ、でもさ…」 笑いだすロナルド 「何が可笑しいの?」 「昔さ、ジャックに同じこと 言われたなって思いだしたんだ」 「えっ…?」彼の顔を見た 「アンジーがほんとにバカ息子だった頃にさ…」  「ジャックが?」 「今おまえが言ったことと同じことをね」
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