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デッキで煙草を燻らすアンジー
流れる景色を見ながら遠い昔に
思いを巡らせる
ーあの日もこうして眺めてた
沈みゆく夕日を…
でも、今日は太陽は空の真上
眩いくらい輝いてる!
まるで彼女の笑顔みたいにー
ージャックも大変だなぁ~
俺なら途中で放り投げてるよ!ー
雑誌の中のイブ=ホーンの写真を見つめながら思う
ー親か、そうだよな…たとえどんなに酷い親でも、あいつには親に違いないからな!
心の奥には複雑な思いを抱えて
いるんだろうか…ー
「ねぇ、フーちゃん
もしもオレが騎手辞めるって言ったら、みんな何て言うかな…」
「えっ…?」
思わずサーニンを見る
「今のはみんなに内緒だよ!」
思い詰めた表情のサーニン
そこへ席を外していたマックスが
戻って来て一言
「アンジー、いなかったよ」
「探してくるわ
行き先検討つくから」
席を立ち二人を見た
「フーちゃん」
彼女を見たサーニン
「わかってるわよ」
いつもの笑顔を彼に向け歩きだす
オフィーリア
二人のいる車両から出て行き
足を止めた
ーサーニン
さっきのはどういう意味かな?ー
不安な気持ちを抱えながら歩きだしたオフィーリア
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