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「あの森の中の家は僕たちには
心休まる場所だったよ」
オフィーリアとエイダを見て言う
グレアム
「確かにフーちゃん家に連れていったわ、彼女なら引き受けてくれるって思ったから、それにあの家なら誰にも見つからないから」
「私の家は隠れ家じゃないわよ!
それに誰も悪くない
みんなそれぞれの立場で一生懸命
生きてきただけ…それでもどうしようもないことも起こる
だからといってそのことで自分を責めることないわよ」
部屋にいるみんなを見回して言う
「そうだよ、俺は俺たちは出会う前も出会ってからも、そして
この家に来てからも俺たちなりに
生きてきたはずだよ」
オフィーリアを真っ直ぐ見つめて
話すアンジー
「自分なりに…」
小さく呟くオフィーリア
「大切なのはこれからだな」
ジャックが四人を見つめ言った
「これから…」
マックスがジャックの言葉を繰り返し言う
「マックスは今は大学の勉強を頑張れ、自分のやりたいことが見つかったときにきっと役に立つよ」
ジャックを見つめるマックス
「サーニンは新しいスタート地点に立ったところ、おまえのことだから真っ直ぐに自分のやりたいことに向かって進んで行くだろう」
その言葉に頷くサーニン
「アンジーは、おまえにしては
途中で放り投げず頑張ってるよ」
思わずムッとしてジャックを見る
「そんな顔するなよ、悪くいってるわけじゃないよ
もともとおまえのおせっかい気質は医者に向いてるかもな!
それにおまえには一番の理解者が
側に居てくれるからな」
アンジーの隣に立つオフィーリアを見るジャック
「まぁ、どこまでやれるかわからないけど頑張ってみるよ!」
軽い口調で言うアンジー、でも瞳は力強くグリーンに光っている
「グレアムはもう大丈夫だな」
それだけ言うジャック
「なんだよ!俺とはえらい違い」
そう言ってグレアムを見る
「それはどういうこと…僕には何も言いたくないってこと?」
珍しく感情を表すグレアム
「そうは言ってないだろ
ひとつだけ言えばおまえのピアノの音色は好きだってことかな」
ジャックの言葉に顔を赤らめる
グレアム
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