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アンジーに言われ二人をリビングに案内するサーニン
ソファーに座った二人の前に珈琲を置くパム
「ありがとうございます」
きちんとお礼を言う青年と彼が働く出版社の社長
「今日は押しかけて来てすいません、息子さんから彼女のお祝いパーティーすると聞いて私からも
お祝いをとおもいまして」
そう言って頭を下げる社長
「僕はうちの身内からフーちゃんにお祝い預かってきました」
笑顔で話す青年
「今日は我が家だけのパーティー
ですから堅苦しくしないでくださいね」
そう言ってキッチンへ戻って行く
「君とは初めてだね」
改めて座り直した二人がサーニンを見て言った
「もっとも知り合いの記者から君の話しは聞いてるよ」
意味ありげに言う社長
おもわず顔を背けたサーニン
「まっ、世間の噂話しなんか
気にする必要ないけどさ」
急にくだけた口調になる社長
「俺なんて、今でこそ編集長だ
社長だなんて呼ばれてるけど、
君らぐらいの歳の頃は世間からは
はみだしてたからな…」
「なんか自慢話してるみたいだ」
呆れ気味で社長を見る彼
「まぁ、おまえの父親にはいろいろと迷惑かけてるからなぁ」
二人だけで話しが盛り上がる
「ただいま」
玄関からマックスの声
「おかえりなさい」
パムが優しく出迎える
「サーニン帰ってる?」
「リビングにいるわよ
お客様がいらっ…」
パムの言葉を最後まで聞かずに
リビングへ走って行くマックス
「サーニン、アンジーの手伝い
あれ…あなたたちほんとに来たわんだ」驚いた様子のマックス
「君がパーティーのこと教えてくれたんだろ」
「まぁ、そうだけど…」
「ほんとはうちの親たちも来たかったんだけど、さすがにねぇ
だから僕が代表してお祝い持ってきたんだけど」
そんな話しをしてると着替えを済ませたオフィーリアがやって来る
驚いた様子で二人を見た
「あの…どうしてここに?」
「もちろんお祝いしたいからね」
笑顔で言う青年
「我が社からもお祝い
もちろん正式な受賞式の日程は
後日連絡があるからね」
少し伸びた髭を触りながら言う社長、自慢気な様子だ
「ありがとうございます」
二人に礼をいい、テーブルの上の空っぽの珈琲カップを持って
キッチンへ行くオフィーリア
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