今も愛してる☆『先生×生徒＋BL』

《佑々樹視点》【なぁ、佑々、元気にしてるか? 俺はまぁまぁ、元気だ。】そんな短い手紙が届いたのはもぉ、十年以上前のことだ。僕たちは間違ってたんだろうか? 今となっては、どれが正しかったかなんて誰にもわからないだろう…… 若さと疑わない気持ち、そして、なんの根拠もない自信に溢れていたあの頃。結果は別れだったけど僕は今も誉を愛してる。今年二六になった僕だけどこの十年、恋人なんて作らなかった。両親は早く結婚しろというが誰のせいでこういう状況になっているのか考えてほしいものだ。教師で同性で恋人だった誉。別れてから、一度も会っていないし手紙もあれが最初で最後だったから今の誉の生活なんて知らない。結婚、したかな……? わからないけど、一つだけ言えることは僕が今も誉を愛してるということだけ。佑々樹視点---終 ✼••┈┈┈┈••✼✼••┈┈┈┈••✼ 《誉視点》【なぁ、佑々、元気にしてるか? 俺はまぁまぁ、元気だ。】そんな短い手紙を送ったのはもぉ、十年以上前のことだ。俺たちは間違ってのか? 今となっては、どれが正しかったかなんて誰にもわからないだろうなぁ…… 若さと疑わない気持ち、そして、なんの根拠もない自信に溢れていたあの頃。結果は別れだったけど俺は今も佑々を愛してる。今年三六になった俺だけどこの十年、恋人なんて作らなかった。両親は早く結婚しろというが誰のせいでこういう状況になっているのか考えてほしい。生徒で同性で恋人だった佑々。別れてから、一度も会っていないし手紙もあれが最初で最後だったから今の佑々の生活なんて知らない。結婚、したかな……? わからないけど、一つだけ言えることは俺が今も佑々を愛してるということだけ。誉視点---終 ✼••┈┈┈┈••✼✼••┈┈┈┈••✼ 《三年後･両視点》『佑々?』ﾌｲに名前を呼ばれて振り向くとそこには十三年振りにあう誉がいた。『誉!!!』此処がﾃﾞﾊﾟｰﾄだとか両親が一緒だとかそんなことはどうでもよくて僕は一目散に走った。ﾄﾞﾝ。そんな音がしそうな勢いで抱き着いた僕を誉はなんなく受け止てくれた。『佑々、その歳になってまでﾃﾞﾊﾟｰﾄの中走るなよ』そんなことを言ってるけど誉は全然怒っていなかった。今はもぉ、親が絶対的だった子供じゃない。こうして、僕たちの未来は再び動き始めた。 (完)

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