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2、 計画
ゼウス様は、全知全能の神であり、私はその髪である。
ゼウス様が誕生してから、ずっと一緒だ。何千年になるのだろう。
無敵な強さもしっている、良い事をしてきたこともしっている。浮気を
してきた事も知っている。
ヘラ様に頭が上がらない事も知っている。本当は、レト様が一番好きな
事も知っている。
そして、ゼウス様の浮気くせは治らない事も知っている。
神様は、年は取るが死ぬことはないのだ。
それは、ある意味 幸せでもあり不幸せでもある。忙しい時代は、
時が過ぎるのは早く暇な時代は、見守るだけで遅くて退屈なのだ。
見守るだけで済む時は、平和な時代だと言うことだから、喜ばしい
ことなのだが・・・・。
私とゼウス様は、長~い付き合いだから、喧嘩もするけど本当は
仲がいいのだ。
昔から、「喧嘩する程仲がいい」って 言うでしょ。
だから、ゼウス様が寂しそうな顔をしていると、つい、同情し、
たとえ浮気だと分かっていても加担してしまうのだ。
ヘラ様ごめんなさい。
でも、レダ様の時は参ったな。白鳥に変身するんだもん。
白鳥の髪型って、どんなのよ。だいたい、髪あるんだっけ。
もう、めちゃくちゃな人 いやいや神様だ。
ゼウスは、天空から見渡して「はっと、気が付いた」
「これはいい事を思いついた」とゼウス
「何ですか」
「そうじゃ!、全宇宙を見ているはずが、見過ごしていたことろが
あったのじゃ」
「全知全能の神として、地球を見てきたが、どっちかっていうと、
西洋側ばっかりで、東洋の方面がおろそかになってたな」
「東洋ですか?」
「そうじゃ、これは、話に筋が通っでおるじゃろ。ヘラも変な
勘繰りはしないはずだ」
「変な勘繰り? また、ゼウス様 良からぬことを考えてますね」
「いやいや、何言ってんの、そんな邪な気持ちは全然ないから、
本当、ほんと」
「あやしいな、耳赤いよ、ゼウス様 ごまかす時は耳が赤くなるんだから」
「え、本当!」と鏡で自分の耳を見ている。
これは、絶対 当たりだな。
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