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3、 なるほど、ザ・図書館
「まずは、情報を集めよう」とゼウスは、歩き出した。
「どこに行くの」と私が尋ねると、
「調べると言えば、なるほど、ザ・図書館じゃよ。あそこは全て
そろっておる。それに、受付嬢がかわいくて、可愛くて」と
いやらしい目つきとよだれが出ている。
「まったくもう、節操がないんだから!、ヘラ様に怒られるよ」
「ヘラは怖いからのう、くわばら、くわばら」
なるほど、ザ・図書館は、天空の宮殿とつながっていて、散歩には
丁度いい場所にある。
天気もいいし、空気もうまい。
まもなく、図書館の入口に着いた。
入口には、門番がいて頭を下げた。
「ご苦労さん、開けてくれ」とゼウス様
が言うと
「は、ただいま、お開け致します」と再度頭をさげた。
扉が大きく開かれると、私達は仲に入って行った。
正面に、受付嬢のいるカウンターがある。
受付嬢は、ゼウス様だと分かると、立ち上がって、会釈をした後、
「いらっしゃいませ、ゼウス様。今日は、何をお探しでいらっしゃいますか?」と尋ねてきた。
ゼウスは、
「今日はのう、東洋の情報が知りたいんじゃ」と言った。
「さようでございますか。それでは、ご案内致します。こちらへどうぞ」と
立ち上がった。
「悪いのう」と言った後、受付嬢の後ろをついて行った。
受付嬢のお尻が、左右にゆれるのを、また、いやらしい目つきで追っている。
そして、お尻に手が届きそうになった時、
「ゼウス様!」と私が言うと
「分かっておる」と、うっとうしそうに、小声で返事をし、手を引っ込めた。
「こちらの部屋が、東洋でございます。ごゆっくり、どうぞ」と
右手をかざした。
「もう、行っちゃうの。もうちょっと、一緒に居ようよ」とゼウス
「ゼウス様!」と私は、再度一括した。
「分かった、分かった。まじめにやるから」
後ろ髪を引かれる思いで、ゼウスは受付嬢と別れた。
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