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夜銀鳥の姿が消えた途端、 美しい夕暮れ時のはずの風景が、 また、一転し、 真っ暗な、 そして、 より一層の激しさを増した 水しぶきが、 体中にぶちあたる。 慌てた兄は、弟の手を握って、 その屋根の下に飛び込んだ。 小屋だと思ったその場所は、 なんとなく、 見た事のある場所。 いつも 自分たちが暮らす檻の前で 見た事のある アレがあった。 「待ち合い場所?」 兄がポツリと呟いた。 ❃
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