おおきなゆめを

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この木は小高い場所にあります 私の下では数々の光に照らされ町が広がりはじめました 光って流れた1つの線は夜空のものでしょう 私は自分の目でその状況を把握したわけではありません おぼつかない貴方の瞳に映る光景で 今置かれている状況を認識しているのです このままではいられないと心のどこかで思っております 私はあなたの考えについて行くと決めています だから沢山流れていくことを望んではいません そんなに多くの願いを持ってはいないのです 1つで充分なのです 丁寧な言葉や姿勢を意識するのですが 貴方との関係性とこの場所が それを崩してしまいそうになるのです 今日もふわふわとしております 貴方も私もなんだかんだ意気地なしです だから さようならまた明日と 挨拶をしてしまうのです ずっと離れられないのです お互い素直になれない言葉ばかりだから たった1つだけ望むのです 私はいつもこの木に見守られて成長していきました 細い紙切れに祈りを捧げずとも 背中をいつも押してもらいました 私よりもずっと この先の未来の予想はついているのではないでしょうか この場所から2人で離れるときに 2人で振り向いてしまいました 大きくなればなるほど 不思議と恥ずかしいことが増えているなと思っております 大事なこの場所でいつか必ず共有させてください 見透かされているでしょうが 注いでいただいた分 注げるだけ降り注ぎたいその感謝を 大きく育てましょう 大きな栗の木の下で
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