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日曜日の昼食時。道は人でごった返していた。駅ビルの大型ディスプレイには、西日本に接近している台風についての臨時ニュースが流れていた。
店を出て、駅前通りから一本西の通りに出ると、飲食店が減り人通りも少なくなる。中年の顎髭の男性と10代くらいのショートカットの女性のカップルとすれ違う。
「あれ、絶対にPJだよな」と宏典が言う。
「そんなことどうだっていいだろ」と直哉が答えると、宏典がふと足を止めて言った。
「もう一度アプリを確認しようよ」
宏典の言う通りだ。情報は多い方がいいに決まってる。
直哉はポケットからスマホを取り出してアプリを立ち上げると、Pushボタンを押した。
『5分後……警告! 北区青羽サファイヤビル外壁工事現場に鋼材が放置されます』
「全く、訳が分からなくなってきたな」
信号を渡ってから、直哉はさらにもう一度、アプリのPushボタンを押した。
『5分後……都市伝説#1 狩野川光 死亡』
……ちょっと待て。何だって?!……
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