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翌週、進路に向けての懇談を前に実力テストが行われた。
そして、テスト後の個人懇談で担任の石塚秀和先生に言われた。
「お前って、ジェットコースターみたいなやつだな。写真を撮るって……あれ壊れたのか?」
「はい。どうもカメラの調子が悪くなっちゃったみたいで」
芙蓉は視線を落とし頭を掻いた。
「トップからビリに逆戻りだなぁ」
先生はそう言って渋い顔をすると言葉を続けた。
「ところでお前、進路どうするつもりだ?」
芙蓉は伏せていた顔を上げ、先生の目を真っすぐ見詰めると、はっきりとした声で答えた。
「私、映像技術の専門学校に入ります」
「それって、お金かかるかもだぞ」
「知っています。でも私、自分の道は自分で切り開きたいんです」
芙蓉の顔には、生気が漲っていた。
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