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私は気が動転し、受話器を落としてしまいました。すぐに拾いあげ、口早に尋ねました。
「息子は! 息子は無事なんですか!?」
寿命が十年くらい縮まったような思いでした。
「お父さん、落ち着いてください。息子さんは今、私どもと一緒です。大丈夫ですよ。と言いますか……」
相手の警察官の声が妙に明るいので、私は違和感を覚えました。後ろの方では何やらわあわあ、げらげらといった声も小さく聞こえてきます。
「息子さん、すごいですよ! ノストラダムスもびっくりするような大予言! 息子さんはたくさんの人の命を守りました」
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