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2.恐怖
皆さん、御機嫌よう。
僕は今、コンクリートトイレの一番トイレに居ます。
「何でこうなったんだ…」
というか此処って確か、殺人事件があった場所じゃ……。
突然スマホが鳴った。
「うわっ!びっくりした…もしもし、
急に掛けてこないでよ」
電話してきたのは綾だった。
驚かさないでほしい。
綾「ごめんごめん、どう?中の様子は」
「どう中は?じゃないよ!」
綾「とりあえず、カメラで中の様子撮って
っあ、他のトイレの中も撮れよ」
一体僕は何をやらせられているのかすら
理解が出来てないのに。
「此処は三つのトイレだったっけ?
……もぅ…何なんなんだよ」
今居るトイレが一つ目のトイレだからとりあえず一周、ぐるっと回ってみる。
別に何も可笑しい所は見受けられず、隣のトイレへと足を向けた。
「二つ目トイレっと……」
扉を開け、中の個室に入る。
カメラはそのままスイッチを入れたまま一周回ってみる。
「こっちも何も無い……」
最後、三つ目のトイレへと足を向ける。
突然、トイレ内に設置されている蛍光灯が全て、点滅して消えた。
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