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0.誘い
今月ピンチだ。
そうやって畳に敷いた布団の上で僕は耽っていた。
副業に手を出したが結局詐欺だった。
夢も無いただのニートになってしまい、早く就職先を見つけなければ実家を無文無しで追い出されてしまう。
因みに僕のスペックは男、無職、24歳だ。
資格も無い、夢も無い。
「既に終わってるな……」
ーーアンタ、いつになったら仕事するんね!
もう24ばい!ここ一カ月で見つからんや
ったら追い出すけんね!
母親の言葉を思い出しては焦る。
そう、明日がその一カ月後なのだ。
突然、スマホがなった。
「綾からや…もしもし、どうしたん?」
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