時計を拾う

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「お待たせ」  仲間の山田俊太・進藤浩二・新田三羽が集まってくる。 「それで時計って?」 「これだよ」 「文字盤はそんなに汚れてないな」 「ああ、裏はすごいけどな」 「本当だ。かなり錆びてる」 「ちょっとやそっとじゃこうはならないぞ」 「不思議だ」 「でも、この時計なんだか変ね」 「変ってなにがだ?」 「だって、普通に使ってたら、こんなに錆びないよ。電池の液漏れにしたって」 「確かにな。水掛けてもここまではならないし、ってまさか……」  たけしは止まった。 「どうしたの?」 「火をつけたんじゃないか?」 「火を?」 「ああ」 「でも、それなら文字盤のところも焼けてるはずだけど」 「怖くなってきたわ」 「俺もだ」  この後、たけしたちは摩訶不思議な体験をする。
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