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俺は、かつてこの国最高位の星読視僧――スターゲイザー――だった。
星を読み、未来を視る。
王への進言を赦された存在。
だが、今は国に追われる身だ。
不吉な末路を暗示した星読みが、王の逆鱗に触れた訳ではない。
先代の王が急逝し、第3王子が王位を継承した。
俺は確かに、あの夜、突如現れた凶星を読んだ。
突然すぎる王の死は、自然の摂理に反するもの――暗殺――だった。
星読みは万能ではない。
星も生きており、計算や予測不可能な運航をすることがある。
それでも俺は、先代の王に対し、第3王子のクーデターを視、進言した。
残念なことに王は信じなかった。
星読視僧の占星術よりも、血の繋がりを信じたのだ。
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