ペルセウス座

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ペルセウス座

「そうね、きっとどこかで生きてるんだわ。ゆっくり休んだあとは、また退屈になって、もう新しいことに挑戦しているね」 「うん。だから、いつかまた会えるよ。必ずね。僕たちも次の段階に進めるように、この地球で頑張らないとな」 智紀が星空を見たくなったのは、こんな風にハル君と話がしたかったからかも知れない。 「ねぇ、ハル君の星を探さない? 見つけようよ、ハル君らしい星」 「いいね、それ。見上げるたびに、あいつに会えるような気がするな」 「どれにする? 私にでもすぐに見つけられそうな星にしてね」 「うーん、ハルらしい星かぁ」 しばらくの間、二人で星を探していた。
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