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はぁはぁはぁ
知らぬ間に私は息を切らしていた。
鈴野さんはと言うと、目を丸くして固まっていた。
引かれた……。流石に野望を語るのは迷惑だったかな。
気持ちを理解してもらえたことが嬉しくて、語り過ぎてしまった。
後悔に苛まれて視線を床に落とした。
「……私たち、同士ね!」
「へぇ?」
声に顔を上げると鈴野さんが目をキラキラと輝かせていた。
さっと、鈴野さんが私の手を取った。
「私もね、良いとこに就職して見返したいの! そのために勉強してるのよ」
「そっ、そうなの?」
「ええ、そうよ。良かったら、これから毎日一緒に勉強しない?」
「えっ!? いいの?」
「勿論! 一緒に一流企業目指しましょ」
その後、私たちは時間が許す限り、同居に対する不平不満を語り合った。
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