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「翔くん・・・・・・別れてほしい」
19歳の秋、彼女の愛美から電話があり、そんなセリフを告げられた。あまりのにも突然のことで頭はパニックになり、脳が動くことを拒否していた。
「・・・・・・。ホントに言ってる?」
「ホントにごめん。」
「俺のこと好きじゃなくなった?」
「好きだけどやっぱり遠距離は辛くて」
僕と愛美は遠距離恋愛だった。一つ年下の彼女と付き合ったのは高校生の時だった。彼女を地元の九州に残したまま、僕は大学進学で東京に来ていた。
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