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入浴
2人は買い出しに行く前に入浴をした。流石にあのままの状態で買い出しに行くのはどうかと思い、先に済ませることにしたのだ。
「は~ぁ、極楽、極楽~」
「陽翔お前、爺さんみたいな台詞を言うなよ。」
「え~、だって本当に極楽なんだもん。」
「まったく。」
一翔は少し呆れていたが、陽翔があまりにもニコニコ笑顔で話してくるのだからそれ以上は言わなかった。
「そう言えば昔、こうやって一緒にお風呂に入ったことあったよね。」
「確かお前、俺の家に泊まりに来たとき泣きながら一緒に入りたいって言ってたな。」
「わーー、や、やめてよ。恥ずかしい……」
一翔が言ったことは事実であった。陽翔もある程度覚えていたらしく、口元まで湯船に浸かり赤面しているのを隠した。
「おま……またそうやって湯船に浸かって。」
「ブクブクブク……(だ、だって……)」
「恥ずかしいのもわかるけど、正しい入浴をしないとお前風邪をひくぞ。」
「……!」
陽翔は一翔の言うことを聞き正しい入浴のしかたをした。陽翔は入浴をしているとき恥ずかしいことがあるとすぐ湯船に口元まで浸かる癖がある。
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