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過去2
幼い頃の僕は、両親に無理を言ってお馴染みの一翔の家へお泊まりさせてもらえることになった。この頃は丁度体調が安定していた時なので、両親は承諾してくれた。
「じゃ、今日は宜しくお願いしますね。」
「はい、お子さんはしっかり面倒を見ますから安心してください。」
両親が一翔の両親にしっかりと挨拶をし、僕は無事にお泊まりをすることになる。
「陽翔、今日はいい子にするのよ。」
「うん、ママ。」
「それともし、熱が出たら困るからこのお薬は持ってなさいね。」
「ママ、僕このお薬嫌だ。だって、お腹とお尻痛くなるもん。」
「大丈夫よ。お医者様に伝えてあるからお腹を壊したりはしないわ。」
そう言って、陽翔の母親は薬を持たせた。お~い、陽翔くーん。一翔が走って陽翔に駆け寄った。
「陽翔君、今日はいっぱい遊ぼうね。」
「うん、一翔君。」
「あ、陽翔君のママさん、おはようございます。」
「おはよう、一翔君。今日は陽翔を宜しくね。」
「はい!」
「うふふっ。頼もしいわね。」
「じゃ、陽翔私とお父さんは帰るわね。お泊まり楽しんでね。」
「うん、ママ。」
「それでは失礼します。」
両親は陽翔を一翔の家に預け帰宅していった。少し心細くなったのか陽翔は泣きそうになった。だが、一翔が陽翔の手を握り家の中へと案内する。
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