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「陽翔君、大丈夫だよ。」
「う、うん……」
「僕だって初めて陽翔君のお家にお泊まりしたときは不安だったんだよ。それに、陽翔君のお家はお屋敷だったから僕、驚いたんだよ。」
「そう……なの?」
「そうだよ。」
「えへへっ」
「陽翔君の笑った顔可愛いね。」
陽翔が笑顔になり微笑んだ顔を見た一翔は素直に可愛いと言ってきた。嬉しい言葉だったのか陽翔は更に笑顔を見せた。
「2人とも~」
一翔の母親が呼んでいるのが聞こえ、返事をした。
「ママ、何?」
「お昼までには必ず庭に来るのよ。」
「うん、わかったー。」
「いい返事ね。じゃ、お部屋で遊んできなさいね。」
「はーい。陽翔君、僕のお部屋で遊ぼうね?」
部屋まで案内され、陽翔は目を輝かせた。
「わ~あ、此処が一翔君のお部屋なの。」
「うん、でも陽翔君のお部屋よりは狭いかな。」
「そんなことないよ。僕、こう言うお部屋に興味あったんだ。」
色々とお喋りをしたり、お絵描きをして過ごしているうちに時刻はお昼前になっていた。
グーー……
空腹になっていたのか2人の腹が鳴り響いた。
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