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「僕、お腹空いちゃった。」
「僕もだよ。陽翔君、そろそろお庭に行こうか。」
グーー。
返事をする前に腹で返事をしてしまう陽翔。
「うぅ……2回も僕のお腹の音が……」
「大丈夫だよ。僕も同じだから。さ、急ごうか。ママたちを待たせるわけにいかないからね。」
そう言って2人は部屋を出て、庭の方へ移動していった。庭に出てみると一翔の両親がいろんな料理を準備していた。
「2人とも来たのね。椅子に座ってもう少し待っていてね。」
「はーい!」
2人は元気よく返事をし椅子に座って料理が全て並べられるのをおとなしく待った。
「ねぇねぇ、一翔君。一翔君のママもパパお料理上手なんだね。」
「ありがとう。それに、陽翔君のパパやママのお料理だって上手だよ。」
「ありがとう、一翔君。」
「あら、2人して何のお話をしているのかしら。」
「内緒だよ。」
ねー。2人だけの内緒話。子供らしくて可愛いと一翔の母親はそう思ったのである。
「さ、出来たわよ。皆でいただきましょ。」
「わ~ぁ、どれも美味しそう。」
いただきます。皆で食べるご飯は何十倍にも美味しかった。
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