禁忌の夜 ※R18

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禁忌の夜 ※R18

十年分の思いの丈をぶつけるように、オスカーとリュカは情熱的に愛を吐き出しあった。 「あ、……ぅ、あぁ……ッ、オスカー殿ッ」 「リュカ様……!」 オスカーは丁寧に丁寧にリュカの白い肌をなぞり、数えきれないほどの口づけを落とす。 触れぬ場所がないほどに全身を隈なく愛撫して、己の下で身悶えるリュカの媚態を目に焼き付けた。 薄桃色の可憐な花芯を舌と唇で優しく愛で、慎ましやかな蕾をそっと指と舌で宥める。 「ひっ、ぅ、んぁっ、おす、かぁどのっ、もう、もうッ」 「愛しています、リュカ様」 何度も白い聖水を撒き散らして、びくびくと震えて藻搔いているリュカに、オスカーは小さく笑った。 そしてそっと、火照った額に口付ける。 「どうか、私のものになって下さい。……神ではなく、私のものに」 泣き出したいほどの祈りを込めて、オスカーはリュカの耳元で囁く。 「っあ、あああぁッ」 「ぅうっ、ぐ」 貫いた瞬間、リュカは痙攣し、これまでにないほどの量の白い蜜を吐き出した。 「リュカ様っ、リュカさまッ……リュカッ」 オスカーは箍が外れたように激しく腰を振り、リュカの中を貪る。 オスカーが胎内を貫き貪るたびに、リュカが纏い続けていた、人ならざる清らかな神気は消えていくような気がした。 「……あぁっ、わたしの、リュカ……ッ」 「ぁ……あぁ……ふ……あ……」 リュカの胎内の一番奥に、オスカーは白濁した汚れた欲を叩き込む。 切れ切れに喘ぐリュカの、快楽に溶けた瞳を覗き込み、オスカーは笑った。 「これで、私のものだ……」 清らかで高潔な神子など、もうどこにもいなかった。 オスカーの腕の中には、ただの愛おしい恋人が残ったのだ。
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