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実質失恋のようなものなのに、何故か満たされた気持ちのまま会話が終わった。不思議と元気が出た。
好きな人の恋を応援する、なんて、二次創作じゃ美味しい立ち回りだけど、当人は結構しんどくて。
それでもいいか、と思えるくらい乃々花のことが好きで。
連休が終わって、私は可愛いスカートを履いて学校に行く。
教室の至る所で女の子同士が至近距離で話している。
付き合っているとか噂される二人が笑い会うのを、少し遠くから見守るクラスメイト達。その構図の中に男の子は一人もいない。
担任の先生が入ってきて、やっと"男性"の存在が認識される。そんな朝が当たり前の私たち。
だってここは女子校だから。
ごくごく普通の冴えない落ちこぼれ高校生、それが私だった。
そう、何もかもがありふれていて、「ごくごく普通」という表現の良く似合う人間。
性愛対象が女の子であるという特徴を除いては。
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