ひかり、あるところ

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 何で、毎日河川敷に来るんだろう。 『私は、私で! 好きだからここにいるんだよ』 宮原さんが自分の意思で来てくれているのは知ってる。そう言ってくれたから。  じゃあ、何で来るんだろう。それを考えると、胸が熱くなった。もしかしてって思う気持ちを少し抑える。 この時間を楽しみにしていた。宮原さんもそうだといいなと思った。二人の時間。それが多少なりとも俺を自惚れさせた。もし……そうなら。 だけど、宮原さんはこの場所に友達を連れてきた。もちろん、それがどうしてかちゃんとわかっていた。 俺が馴染めるように。その甲斐あって、それを境にクラスメートと仲良くなることが出来た。  高校生活が楽しいと思うようになっていた。  俺の、ため。そうしてくれた宮原さんのおかげ。でも、二人の時間はなくなってしまった。自惚れていた気持ちに疑いが出てきた。そうじゃ……ないのかも。 宮原さんが、山地をあだ名で呼ぶとか、好きなタイプの芸能人とか、そんな事が気にかかった。  俺がクラスに馴染めば、お役ごめん、ってことなのか。
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