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二
……はい？
思ったよ、思いました。
何じゃ、こりゃあ～～っ！！
期待を裏切られた腹立たしさが、ふつふつと込み上げてくる。解雇を言い渡された時には怒る気力さえなかったというのに、勝手だなとも思うけれど。
だって、彼女はいかにもな感じで虹色の服を着ているんだよ？
腰の辺りには「２時」を示した時計が付けられているけれど、表紙のイラストでは、その部分はタイトル文字で綺麗に隠された形になっていた。
まったく。これじゃ、まるで後出しジャンケンじゃないか。
だけど、たしかに「にじ」は虹だけじゃないからな……
そう思ったら、不思議と続きが気になって、ページを めくった――
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