にじの妖精 3

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 何時って、2時に決まってるじゃないの。何言ってんのかしら。  私は ただ戸惑うばかり。どういうわけか、全然 歓迎されてないみたいなの。  仕方なく時計から這い出て、またトボトボと歩き始めるしかなかった。 「夜中の音は迷惑だから鳴らさないようにセットしてたのに、おかしいなぁ……」  迷惑――そのフレーズが、私の背中に槍のように突き刺さる。  え? 時計の妖精なら、槍じゃなくて針だろうって?  もうね、そんな可愛らしいモノじゃないの。私のショックは ものすごぉく大きいんだから。
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