1日目

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「···勇馬君と美由ちゃんって幼なじみなんだよね?」 この沈黙を破ったのは佐久間だった。 「あぁ。家が近所でよく遊んでたんだよ」 「ふふっ。その時から好きだったの?」 その質問に顔が熱くなり、返すテンポが遅れる。 「ふふっ。美由ちゃんも同じ反応してたよ」 「·······」 恥ずかしいやら嬉しいやらで顔がさらに熱くなった。 「美由ちゃんが羨ましい。私もそんなに愛されてみたいな」 「佐久間、モテるんだし彼氏とかいないのか?」 「ふふっ。ありがとう。でも、残念ながらいないの····」 そんなことを話していると分かれ道に行き着いた。 「じゃあ、私こっちだから。また明日」 「あぁ」 軽く手を振る佐久間に背を向け、帰り道を歩いた。
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