2日目

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今まで聞いたことがない声。 「·····わ····私は···お···お兄ちゃんのこと好きだよ」 「···········」 「·····これからもお兄ちゃんはお兄ちゃ」 お兄ちゃんの方を向こうと力を緩めた時、お兄ちゃんが私の上に跨がった。そして、私の顎を固定するように片手で押さえつけ、目を近づけてきた。 「それじゃ駄目なんだよ」 真っ直ぐに延びた長い睫毛の奥にある氷のような瞳。 身体全体が石にでもなったかのように動かなくなる。 「·····ここで生活すれば美由も僕を愛するようになるよ」 お兄ちゃんはフッ微笑むと自分の唇を私の唇に重ね始めた。
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