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「····美由が悪いんだよ。僕がこんなに愛してるのに·····僕がちゃんと教育してあげるよ。美由が僕を好きだと気づけるように。ちゃんと愛情表現できるように」
今度は強引に首筋を舌を這わした。
嫌だと何度も言うも、舌の気持ち悪い感触は続いた。
私の目から涙がこぼれ、頬を伝う。
「やっぱり、美由は白が似合うね」
その言葉に私の今着ている服が以前、お兄ちゃんがプレゼントしてくれた真っ白のワンピースであることに気づいた。
私に馬乗りになったお兄ちゃんは私の太ももから撫でるようにスカートの中に手を入れた。スカートは捲り上がり、太ももが露になった。
「いやぁ、やめて」
嫌がる私とは反対にお兄ちゃんの指はお腹を通りすぎ、ブラジャーの下を触る。
その時、勇馬の顔が浮かんだ。
「勇馬、助けてっ」
無意識に名前を呼んでいた。指がピタリと止まり、無表情で私を見ていた。
その顔があまりにも怖くて、私の喉がヒュッと音をたてた。
すると、無表情のままワンピースに入れていた手を出し、私の顔を左側に押さえつけると首元に歯を立てた。
「ああああああぁぁぁっっ、いたいぃぃ」
歯は私の首筋に深く食い込み、食いちぎられるという感覚だった。痛みで何度も叫ぶが声に比例して痛みが強くなった。
痛みで気が遠くなりかけた時、ゆっくり歯が離れた。私は息を切らし、涙と鼻水とよだれで顔はぐちゃぐちゃだった。じんじんと首筋が痛む。
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