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どれくらいたっただろう。
お兄ちゃんが居なくなり、何も考えず天井を見ていた。
ここどれくらいいるんだろう。
ここってどこなんだろ。
そう言えば、新しくできたパンケーキ屋に勇馬と行こうっていってたのに。
お兄ちゃんの誕生日があと少しだからプレゼント買いに行きたかったのに。
「·····ウッ····っ」
涙が目尻を通りすぎ、耳の軟骨に触れる。
私はお兄ちゃんの何なの。
こんな拘束具つけて。
腕枷を見て、おもいっきり引っ張るが、ガシャンと音がなるだけだ。
暫く引っ張るが力を入れることをやめた。
「誰か····助けて·····勇馬···」
力ない言葉が溢れた。
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