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「···美由」
お兄ちゃんはパンを拾い上げ、私を押し、馬乗りになった。
ドンという大きな音が部屋に響き渡る。
そして、顎を掴むと強引に私の口の中にパンを押し入れた。
私は両手で抵抗するも苦しさが増えるだけだ。
「んんんっーんんっ」
苦しいっ。
「·····駄目だよ。ちゃんと食べないと···わかった?」
そう言うとパンを口から離した。糸のように伸びた唾液が私の頬に付き、同時に大量の咳が出る。
「ごほっげほっげほっ」
口を押さえながら身体を捩り、咳きこむ私をお兄ちゃんはぼっーと無表情で覗き込んでいた。
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