第1話

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6限が終わると次は部活だ 私はどうやってサボろうか考えた でも、いい案は思い浮かばなかった そうグダグダ考えていると掃除が始まった 掃除の時も手を動かしながらは部活のことを考えていた 掃除を教室に戻ると帰りのSHRが始まった 火曜日…火曜日には朝、英語の小テストがあった あらかじめ配られている英単プリントに◯ページは何日にテストとご丁寧に書いてあるのでそれを練習するのだ 範囲は2ページ分、つまり80単語覚えてその中から20問でるという感じだ 簡単でしょ? 今から返却される 私は胸をドキドキさせながら先生のもとへ行った 返却されたテストを恐る恐る見ると100点だった (よかった…) 自慢じゃないけど私は90点~100点しか取ったことがなかった 追試もあるが、80点以下が対象なので行ったことがなかった 隣の席の人は何点かな?と思ったのでのぞいて見るとそれに気づいた隣の人はテストを見せてくれた すると…私は驚きのあまり何回も見直した 隣の席の人はなんと…15点だった!! 私には信じられなかった 逆に感心した こんな点数取れるんだと 次は後ろの席の(はな)の方を向いた 彼女は当然という顔で100点のテストをファイルに閉じていた ファイルを閉じたときチッらっと前のテストが見えた もちろん100点だった 私が知る限り彼女は90点は一回しか取ったことがなくほとんど100点だった 私は後ろを向くのをやめた ふと自分の前の点数が気になったので点数を見返した (90点…95点…95点…100点…100点…90点…95点…) だんだん自分の無能さに苛立ち、ファイルを勢いよく閉じた (次は部活…) そう思うと一気に体は重くなった
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