第2話

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なので先輩と走る 一個上、、つまり中学3年生の方と走る 正直言って、私の隣で走る叶子(かなこ)先輩は遅い 100mのタイムは16秒後半だ なので大会はいつも最下位だ 失礼だが恥ずかしくないのだろうか? といつも思ってしまう 考え事をしながら走ると意外にも時間はあっという間に過ぎていく もうアップを終えて体操をしている 体操を終えると先生のもとへ行き指示を待った 和希先生は高校生の方と話していた 私たちが待っているということに気が付くと高校生の方との話を切り上げてこっちに向かってきた 私はついビクッとなってしまった その一瞬の動作を見逃さなかった (さ、、さすが、、陸上選手) 和希先生は目を鋭くして私を見た 和希先生と私の身長差は30㎝以上ある だからどうしても見下す形になってしまう 見下し+鋭い目 (このセット怖すぎるーーー!!) 私は和希先生から目線を外した そして花の後ろにそーっと隠れた 私以外の陸上部の人たちはただただ見ていた その中でも花と未里は笑ってみていた 笑うのも仕方がない 私にとってはとても怖いがはたから見たら面白い光景なのかもしれない もしも私の立場が花か未里だったら私も笑っていた
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