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挨拶が終わると男子は走って教室を出ていき隣のクラスに行った
隣のクラスにとっては迷惑かもしれないがこっちにとっては好都合だった
なんせ、、五月蠅いと言われる人たちがクラスから居なくなるのだから
これで私はゆっくりと読書を楽しめる
と思っていた…
女子「きゃはははwww」
女子の笑い声が私の耳に響いた
女子の声は比較的高い
普段でも高い声なのにさらに高くして笑う
その声はより一段と私を不快な気持ちにさせる
ここで思った
男子より女子の方が強敵なのかもしてない
でも気にしていたらきりがないと思い
精神を本に集中させた
数秒もしないうちに周りの声なんて気にならなくなった
今、読んでる本は喜多川泰さんの『君と会えたから……』
切ない話だった
私は自分と重ねるようにして読んだ
本に夢中になっていると時間はあっという間に過ぎる
私は本の世界から嫌々現実世界に戻ると時計に目をやった
あと3分で授業
にもかかわらずみんなは次々と席に座っていく
(偉いなぁ~)
と他人事のように思う
次は歴史だった
(あっっ!!しまった!!)
まだ、授業の準備をしていなかった
なのでロッカーにダッシュで行き教材を取ってきた
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
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