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第7話
十代の頃に親の死を経験すると、その後の人生にどのような影響を与えるのだろうか。
これは高校生の私がよく考えていたことだった。
精神的にも、社会的にも、または金銭的にも、良くも悪くも子どもというのは親に依存して成り立っている。それも残念なほど。じゃあ、彼らが突然いなくなったら?まだ歩き方の知らない子どもが、丸裸で社会というジャングルに放り出されたら、一体どうなるのだろうか。
そういう(言葉を選ばずにいうと)わかりやすい不幸は、安っぽいテレビドラマや小説でよく題材にされる。例えば、親戚中をたらいまわしにされ、精神的に屈折したり、金銭的に困窮したり。とにかく、親の死は子どもの人生に悪影響を及ぼす場合が多いらしい。
私自身に関していえば、全くもってノーダメージだった。精神的には解放されたし、金銭的には今のところ困っていない。強いていうなら、ダメージを受けていない自分にダメージを受けた。私は何か人間として大切なものが欠落しているのではないかと、ときどき底なしの恐怖に襲われることがある。
いくらノーダメージでも、私はあくまでも子どもだ。まだ社会のルールを何も知らない、身寄りのない不幸な子ども。だから、金銭関係の収支は叔父さんにお願いしていた。遺産のこと、保険のこと、その他の細々とした手続きは全部、父の弟である叔父さんがやってくれていた。叔父さんは可愛そうな私に同情しつつも、好意で面倒な手続きも行ってくれた。そして、なんといっても彼は私にひどく優しかった。
月に一度、私と叔父さんは顔を合わせる約束をしていた。この約束は叔父さんが取り決めた。私は特に異論はなかった。私の進路のことや家のお金のことに関して、保護者の叔父さんに報告しなければいけないからだ。これは、私が二十歳になるまで毎月続けられる決まりだった。これも叔父さんが決めた。なぜなら、叔父さんは優しいから
「聡子ちゃん、お待たせ」
今日がその約束の日だった。駅前の喫茶店でアイスティーを飲みながら涼んでいると、叔父さんが大粒の汗をハンカチでおさえながらやってきた。
三十五歳、お父さんより五年遅く生まれた男の人。若くて、ファッションブランドの会社を経営していて、素敵な奥さんと中学生の息子が一人いる。分かりやすく言うと、お金持ちで格好よくて、つまるところ人生の勝ち組。
今日の服装も白のポロシャツにデニムパンツという、いたってシンプルなのにどこか品がある服装だった。足下はコンバースのスニーカーなのに、彼が身に着けるとどこか上品だから不思議だ。気取っているはずなのに、気取らないように見えるのが叔父さんのスタイル。手に持っているハンカチだって皺ひとつない。
叔父さんに会う日は、私もなるべくきちんとした格好をするようにしていた。今日は水色のコットンのワンピース。シンプルなデザインだけど、袖と裾がレースになっていて上品な服。それに普段はしない化粧だってしている。
化粧を覚えたのは叔父さんのおかげ。自分の見た目が悪くないと気付いたのも、叔父さんのおかげだった。
「聡子ちゃん、ますます綺麗になっていくね。今日も素敵だ」
若くてイケメンな叔父さんは、歯の浮くような台詞もさらりと言える。
「ありがとう。叔父さんこそ」
叔父さんは私の正面に座り、近くにいた店員さんに、アイスコーヒーを注文する。店員のお姉さんは彼の顔を見てから、何気なく私のことも見た。
私はこの人の何に見えるのだろうか。
店員に向かって心の中で問いかけてみる。私は今日みたいなきちんとした格好をしていれば、おそらく大学生にも社会人にも見えるだろう。叔父さんは、童顔で体も引き締まっているから二十代にも見えなくもない。
店員は私の顔を見てから、少しがっかりしたように顔を逸らした。私たちは親子には見えなかったようだ。恋人にでも見えたのかしら。汚い優越感。私の中にはこのような醜い感情が居座っている。普段はどこかになりを潜めている、汚くて暗い感情はたしかに存在しているのだ。
「君は何にも心配しなくていい」
学校のこと、進路のこと、それらを一通り報告し終えると、叔父さんはそう言った。
私は大学に進学したいこと、合格したら東京で暮らしたい旨を伝えた。叔父さんは終始笑顔で私の話を聞いてくれる。そして、いつもの決め台詞だ。
「叔父さん、いつもありがとう」私もいつも通りの台詞を吐く。
「お金のことは何にも心配しなくていい。お父さんとお母さんが、君にお金を遺してくれていたからね。僕はそれを管理しているだけだ」
叔父さん、それは嘘。あの人たちが、わざわざ私のためにお金を用意してくれていたはずがない。あなたの家ほどではないけど、うちも金持ちだった。貯金ならそれなりにあったはずだ。それに、事故だったからお金がたくさん手に入ったんだよ。一度に死んだから、ふたり分の保険が下りたんだよ。
「大学に行くのは叔父さんも賛成だ。聡子ちゃんの学力ならこの近くの大学に行くより、東京の方が選択肢も増えていいだろう。それに、若いうちに広い世界を知ることは悪いことじゃない。でもね、一人暮らしはちょっと心配かな。東京はここと違って人も多くて、結構危ないからね。あ、そうだ、うちに来てくれてもいいんだよ。妻も息子もきっと喜ぶ」
叔父さんの家は都内のとびきり良い所に建っていた。赤い屋根の絵に描いたように素敵な一軒家。そこから電車で二時間くらいかけて、毎月私に会いに来てくれる。なぜなら優しいから。
「ありがとう。だけど、そこまでお世話になるわけにはいかないよ」
「そんなことは気にしなくていいんだよ。まあ、無理にとは言わないけど、気が向いたらいつでもおいで。ふたりとも聡子ちゃんに会いたがっているから」
残念だけど、それも嘘。あのふたりが、特に、あなたの奥さんが私に会いたいと思うわけがない。だって私はあまりにも母に似ているもの。黒い真っ直ぐの髪、日焼けを知らない白い肌、長い手足、それに冷たい目元。それらは全部、母ゆずりだ。
「さっきも言ったけど、聡子ちゃんはどんどん綺麗になっていくね。学校の男の子にモテるんじゃない?叔父さん、少しだけ心配だな。それにますますお母さんに似てきたね。将来が楽しみだな」
年齢のわりに若々しくて、格好良くて、優しくて、お金持ちの叔父さん。お父さんの実の弟で、お母さんの不倫相手その二。見た目は清潔だけど、中身はだらしない男。かつての愛人の面影を、年端もいかない娘に重ねる、最低の男。彼が私に優しくするのは、そういう理由からだ。
十代の頃に親の死を経験すると、その後の人生にどのような影響を与えるのだろうか。
精神的にも社会的にも屈折したとしても、それは無理がない。そういう星の下に生まれたのだと割り切れる人の方が少ないだろう。ただ、私の場合、性格が屈折しているのは概ねもともとで、親の存在の有無は関係ない。強いていうなら、親の愛情を感じることが出来なかったことが、一番の問題だったのかもしれない。
まあ、今となっては、本当にどうでもいいことだ。だって、私にはもう誰もいないのだから。
「じゃあ、また来月ね」
おじさんは毎回必ず、食事代を支払ってくれる。今日のドリンク代は、ふたり合わせて二千四百円。東京からここに来るまでの電車賃は、だいたい往復四千円。合計六千四百円。それを毎月。大人にとって、そんなの大した出費じゃないのかもしれない。だけど、私は自分が毎月お金をかけて会いに行く価値のある人間であることに、言いようのない優越感を覚える。
✳︎
高校三年生の夏休みは、受験勉強くらいしかやることがない。やりたくないと憤慨するのも、まあそういうものだと妥協するのもその人次第。ちなみに私は後者。だって、夢も目標もないのに、浪人なんて面倒くさいことしたくないし。
そういうわけで、私は予備校の夏期講習に真面目に毎週通っていた。駅前にある大手の予備校で、同じ学校に通う同級生も多く在籍していた。そこで私は空と一緒に授業を受けていた。
叔父さんと会った喫茶店から、予備校は目と鼻の先にある。だから、午後からの授業まで喫茶店で時間をつぶし、そのまま夏期講習にでることにした。綺麗な格好のまま。
私が教室につくと、空はもう到着していて席で問題集と格闘していた。独特な握り方で右手にペンを持ち、一生懸命問題を解いている。邪魔をしないように静かに隣の席に腰を下ろすと、すぐに空は顔を上げた。彼女が不思議そうに私の格好を眺める。
「今日のサトコ、なんか違う」
「変かな」
「ううん、似合ってるけど」
不思議な持ち方で額にペンを当て、うーんと唸る。彼女が慎重に言葉を選ぼうとしている気配がする。どの言葉を使えば、より正確に自分の気持ちが伝わるか、私が傷つかないか、そういうのを慎重に探っている。
「嫌?」
私は彼女が言葉を見つける前にそう言った。いつもは彼女の発言を遮ったりしないが、今日はなぜか先回りしてしまった。きっと彼女は着飾ったりする私を嫌がるだろうと思っていたから。そして、彼女は嫌だと思っていても、私が傷つくと思ってそれを言わないはずだから。
「イヤじゃないよ」空は目を丸くしてそう言った。サトコ、変なのと笑う。「なんかね、違う人みたい」
「私は嫌よ、こんな服」
そう、私はこの服を着ている自分が嫌いだった。だって、あまりにも醜いんだもの。いらない感情がたくさんこぼれてしまうから。言わなくてもいいことを、言ってしまいそうになる。
「イヤなのに着てるの?」やっぱり今日のサトコ変かも、と彼女は笑っている。
「今日の空の服、いいね。あなたに似合ってる」
彼女は黒いオーバーサイズのTシャツを、ワンピース代わりに着ていた。愉快げに動く脚の間から、デニムのショートパンツが見え隠れする。足元はいつもの黄色のビーチサンダル。彼女らしい、気取らない服装。
「ありがとう。これね、タカちゃんが好きなバンドのTシャツだよ。この間、久しぶりにライブがあったからわざわざ東京まで観に行ったんだって。これはお土産にもらったんだ。空の洋服のサイズがわからなかったから、一番大きいサイズのTシャツ買ってきたんだよ。タカちゃんってほんとおもしろいよね」
話に出てきた「タカちゃん」とは、彼女のバンドのメンバーだ。たしか、ベースの男の子だったと思う。私たちとは違うクラスだったが、よくこっちの教室まで来てはなにかと空の世話を焼いている印象だった。
「あ、タカちゃんがね、サトコと仲良くなりたいって言っていたよ」
「ええ?」思わず大きな声が出る。
近くの席の人たちが、鬱陶しそうに私たちのことを見る。まだ授業前だが、席に座って自習をしている人が多い。ごめんなさい、と小さな声で謝る。
「イヤ?」つられて空も小声になる。
「嫌じゃないけど、あの人、そういう感じには見えないから」
記憶の限りでは、彼は仏頂面で、不愛想で、無口だけどいざ話すと声が大きい、背の高い男子だった。もっとも空の前ではよく笑っていたけど。彼がおよそ一般的な社交性を持ち合わせているようには見えなかったし、自ら交友関係を広げたいタイプにも見えなかった。
「そういう、ってどういう感じ?分からないけど、友だちの友だちは友だちだもんね」
友だちの友だちが友だちになれるかどうかは、その人たちの社交性にかかっているんだよ、という言葉が口から出そうになったが、彼女の笑顔を前になにを言っても無駄だと思い諦める。放っておいても自然と友達百人できてしまう彼女にそれを言っても、理解してもらえるはずがない。
講師が教室に入ってきたので、私たちの会話はそこで打ち切りになった。
✳︎
真夏の夕方は、アスファルトに西日が反射して、なんてことのない田舎の風景すら輝いて見える。見上げればオレンジの空、下を見るときらめく地面。なんでもないようなことが、生きていくためにはとても大事なことのように思えてしまう瞬間。
「海を見て帰ろう」と言い出したのは、どっちだっただろうか。
予備校からまっすぐ帰るなら、住宅街を通り抜けて、私たちは十五分くらいで別れることになる。だけど、こんな晴れた夏の日は、どこかに寄り道してから帰ることがほとんどだった。
ふたりで海を見ながら堤防を歩く。前を行く空は、いつの間にかビーチサンダルを脱いで裸足になっていた。空の足についた砂が、夕日に照らされて輝いていた。私は後ろを歩きながら、そのキラキラを永遠のもののように眺めていた。
近くのコンビニでアイスを買って、堤防に腰かけてふたりで頬張る。空は、私の見るからに高そうな服が砂で汚れてしまうことを気にしていたが、私としてはむしろこんな服汚してしまいたかった。そうでなくてももうすでに汗まみれだし、クリーニングに出さずに捨ててしまおうと思っていた。だからワンピースが汚れることをお構いなしに腰を下ろした。
空は不安げな目をして私の動作を見守る。
「私の服じゃないし平気よ」
「誰のお洋服なの?」
「母の」
この服は母のクローゼットにあったものだった。私は叔父さんと会うときは、きまって母の服を適当に拝借していた。私は普段Tシャツやジーンズなどラフな格好をすることが多かったが、それらを身に纏った自分は叔父さんに釣り合わない気がしていたし、母の服を着れば、叔父さんが喜ぶのではないかと思っていた。母を思い出して、私に優しくしてくれるのではないかと。
「じゃあ、汚したら怒られちゃうんじゃない?」
キレイなハンカチあるかな、と自分のリュックを漁っている。タオルなら私も持っている。でも、出すのも面倒だから、そのまま座っていた。
「大丈夫、もういないから」
「お母さん、いない?」彼女は少しだけ眉を顰める。詳しく聞いていいのか計りかねている。
「今日ね、叔父さんと会っていたの」
「オジサン、おじさん、叔父さん。親戚の人?」
「そう」
「理由を聞いてもいいの?」
空はわかっている。私が話したいと思っていることを。だけど、無理強いしないのが彼女のやさしいところ。
「うちね、母親も父親もいないんだ。私が高校生になる直前に事故で死んだ。だからひとりで暮らしているんだけど、ときどき、叔父さんにお世話になっているの」
両親のことは誰にも言ったことはなかった。タイミングが良かったのもあるかもしれない。あの時、すでに私は中学を卒業していたから、必要以上に同級生にも知られなかった。それに、まだ高校生になっていなかったから、今のクラスメイトもそのことについて知らないはずだ。
親がいない子、という余計な同情をもらわずに今日まで生きてきたことは、私にとっては結構幸せなことだったのかもしれない。隣に座る空を見ると、一瞬だけぎゅっと強く目をつぶり、その後は何事もなかったようにアイスを食べている。
「ひとりで、寂しくない?」空が尋ねる。
「全然」これは強がりではなく、本心だった。
「どうして?」
「ひとりが大丈夫な人間なの」
彼女は食べ終わったアイスの棒を見ている。そこに何かいるかのように、手元をじっと見つめていた。
「ソラは家族みんな元気で一緒に暮らしているけど、ときどき寂しくなるよ。理由もないのに悲しくなったりする。これって変?」
困った顔をして、こちらを見る。そうか、彼女にもそういう気分になることがあるのか。いつも明るいのが当たり前だとは思っていなかったけど、彼女の顔を見てなぜか腑に落ちた。
「変じゃないよ、きっと」
「サトコはソラがいなくても寂しくない?」
「そうだね。正直に言うと、たぶん私はひとりでも生きていける」
水平線の向こうに、夕焼けのオレンジがだんだんと見えなくなっていく。徐々にあたりが暗くなる。アスファルトも、彼女の足についている砂も、もう輝いていない。こうやって夜は訪れる。ひっそりと、じんわりと、しかし確実に。
「悲しいことに、私たちは他人だから、ああ、これは血のつながりを指しているのではなく、違う人間だからという意味での他人ね。相手の気持ちを理解することはできても、ほんとうの意味で感情を共有することはできないと思うの。少なくとも私はそう思っている。だから、ひとりだろうと誰かと一緒にいようと、私は変わらない。これまでも、きっとこれからも、寂しいという気持ちになることはない」
「うん」掠れた声で彼女が頷く。
「ただ、今日みたいに自分のことをすごく嫌いになりそうな日には、あなたといることで、幾分か救われているのかもしれない」
声は聞こえなかったが、頭を縦に振ったのを横目で確認する。
「こういうのってワガママかしら」
「ううん」波の音に混ざって、しっかりとした声が聞こえてくる。
「あと、空にはなるべく笑っていてほしいな。これもワガママかな」
「ソラはね、サトコと笑っていたいよ」
「うん、そうだね」
波の音と風を肌に感じながら、黙って海を眺める。こんなにも近くにいて、同じ景色を見ているのに、きっと私たちが見ているものは違うのだろう。同じものを見たいわけではないし、ましてや共感なんて必要のないものと思っているが、そういうのって、ときどき、何とも言えない気持ちになる。
悲しくないのに泣きたくなるような、悲しいはずなのに笑っちゃうような、いろんな気持ちが胸の内を行ったり来たりする。寄せては返す、波のように。
空はどこから捕まえてきたのか、いつのまにか猫を抱えていた。猫をお腹の上に乗せ、寝っ転がっている。真っ白い猫。首輪はないけど、身なりが綺麗だったので、どこかの家の猫かもしれない。私と空と猫。全員、交わることのない他人。
「今、ここにはサトコとソラのふたりだけしかいない。世界にはソラたちしかいないみたいだね」天を指さし、小さいが、はっきりとした声で、「ここが世界」と呟く。
「うん?」
「ソラはね、猫になりたいよ。猫になってサトコの腕の中で暮らすの。誰も邪魔できない、悲しいことのおこらない世界で。今、ここがその世界」
彼女は少しかすれた声で、歌うように呟いた。
それは、あまりにも完成されていて、つまらない世界なんじゃないだろうか。この不完全な世界ですら、私はときどき退屈で仕方がなくなるのに、そんな完全な世界に行ってしまったら、私たちはいったいどうなってしまうのだろう。あるいはそれはやさしくて素敵な世界なのかもしれないけど。
この歪な世界で常に楽しそうにしている空が、そんなつまらない永遠を望むなんて。私は少し驚いていた。やはり、私たちはどこまでいっても他人なのだと、あらためて思い知る。
いつの間にかできていたささくれに海水が染みるように、身体のどこかが痛みを感じていた。それは、私の胸の痛みなのか、ソラの胸の痛みなのか分からなかった。
その痛みを無視するように、「残念ながら、猫もいるよ。ここは、ふたりと一匹の世界だよ」と私が言うと、猫も同意するように鳴き声をあげて、空の腕の間をすり抜けどこかへ走り去っていった。
「ほんとだね」と、彼女は笑っていた。
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