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「僕を捕まえてどうするんですか。あっちが犯人ですよ」
押さえ込まれた男が必死に訴えてきた。
安住は星に向かって「こんな事言ってるぞ。どうする?」と聞くと、星は詳細に説明を始めた。
「屋上に怪しい人影が見えたんで登ってきたらこいつが居たんですよ。職質してたらいきなり襲って来やがって。
スマートフォンも落としちゃいましたよ」
スーツについた汚れをはたき落としながら立ち上がると、近くに転がっていた細めの鉄パイプを拾い、
”犯人”の側までゆっくり歩いてきた。
倒されている”犯人”の胸ぐらを掴み、引き上げて立ち上がらせる。
「俺が吐かせてやるから覚悟しとけ」
星はそう言うと、”犯人”を安住の方に突き飛ばした。
「なんで警察の人が襲ってくるんですか。わけわからないですよ」
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