この五分間の意味

1/1
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ

この五分間の意味

どこだ、ここは???ただ真っ黒な空間で何もない。そうか、俺は死んだのか? 美月は守れたのかな。するとまたあの機械声がした。 「五分間の目標を達成しました」その瞬間いきなり目が覚めた。 何ださっきまでのは全部夢か。 「美月...」「え、光?」 何と隣には死んだはずの美月がいた。 「み、美月、大丈夫なのか?」 「なーに言ってんの。あんたが助けてくれたんでしょ。 ありがとう...」 え、夢じゃなかったの?しかもよくよく見るとここは病院の部屋で 美月はぴんぴんしているが自分の腹は まるでミイラみたいに包帯にまかれている。混乱している俺を見て美月は「え、どうしたの?」と尋ねてくる。 「いや、あの五分前に美月を助けなきゃなんとかかんとか.....」 「ぷっ。なにそれ。 まぁもしかしたら神様が時間をくれたのかもね」 そして二人で声をあげて笑った。そのあと俺は恥ずかしながら 「な、治ったら二人でどっか行こう!!」と大きな声で言った。 美月はきょとんとしながらそれでも「うん!!」と言ってくれた。 結局どっちが夢で俺の身には何があったんだろう。 だけど神様、この五分間をありがとう!!
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!