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本当の気持ち
なぜ美月は俺にやさしくしてくれるんだ?既読スルーやデートの誘いも断っていたのに?
すると美月は考えを見透かしたかのように
「正直に言ったらいいわけに聞こえるかもしれないけど、既読スルーしたのはあの時生徒会だったから...ごめん」 「え?あ、いや僕こそいろいろ疑っちゃってごめんね」 「あと今日のデート楽しかったよ光」どこか寂しそうに
そう言って美月は俺を抱きしめた後そのまま振り向いたら、
通り魔がもう目の前に迫っていた。
「危ない!!」俺はそう叫んで自分から動こうとはしなかった.......
と、前の俺ならそうするはずだったが、いま俺はいつの間にか
美月の前に立って両手を広げていた。
自分でも何をしているのか一瞬わからなかったが理解する暇もなく
包丁が突き刺さる。「ズブッ」「........!!!!!!」叫ぶこともしないで俺はただ美月の前で踏ん張るために全力で美月の盾になっていたが通り魔が逃げた後、抜け殻のようにすぐに倒れてしまった。
最後に一瞬見えたのは俺の名を呼びながら泣き叫ぶ美月の姿だった。
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