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初めての結婚記念日 15
こんなに真司に愛されてたなんて…。
こんなに俺が愛されることがあるなんて…。
自分の事とが嫌いで、人と違う恋愛しかできないのが嫌で、卑下し続けていた蓮だったが、真司と出会い、恋に落ち、人生を共に生きようと決めた時から、蓮の人生は光り輝いている。
辛いこともあるし、嫌なこともある。でもそれら全て真司がそばにいてくれることで、なくなっていく。
真司は俺の全てだけど、真司に頼り切ってばかりはいられない。
俺も真司の良きパートナーにならないと…。
「…ん?…蓮?大丈夫?」
不安気に蓮を見つめる真司の姿が、蓮の目に飛び込んできて慌てて笑顔で真司を見た。
「真司との日々が幸せすぎて、俺も真司の支えになりたいなって思ったんだ」
「それならもう、蓮は俺の全てで支えで世界で1番愛する人だよ」
!!!!
真司はまた俺が望んだ以上のことを言ってくれる。
「愛してるよ真司」
「俺も愛してる」
真司と蓮の唇が重なり、どちらともなく口が開くとお互いの口内に舌を忍ばせ、ゆっくりと味わうように舌を絡め合い、向きを変えながら深いキスへと変わっていく。
このまま真司と溶けてしまいたい…。
キスだけで蓮が蕩け出した時、
ーーぐぅ〜ーー
真司の腹が鳴った。
なんてタイミング!
「あははははっ!先にディナーいただこう」
蓮が言うと、
「そうだな。この付け合わせが冷める前にいただこう」
真司も言う。
『生野菜は初めから冷たいよ』
蓮の頭にはそんなツッコミが浮かんだが、真司には内緒にしておいた。
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