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ロイドの口調ががらりと変わる。サードカーテン基地司令として、そして基地で唯一、俺たち霧航士に直接命令を下せる上司として。低く、しかしよく通る声で宣言する。
『説明は後だ、所属不明の船舶を漏らさず撃滅しろ。三分だ』
『は、馬鹿言え』
三分。それは、俺が『エアリエル』で戦闘可能な時間に他ならない。それ以上の戦闘行動を禁じる、という釘刺しであり、同時に、それだけの時間があれば十分であろう、という信頼でもある。
だが、この俺が。「飛行狂」ゲイル・ウインドワードが。そんな生ぬるい飛び方をする気は、さらさら無い。
『三十秒だ』
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