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「神藤、全て聞こえてる」
「キミはエスパーか!?」
「エスパーではなく声に出てましたよ」
「お前に聞いてない」
「テミスと私の差は何なんですか!?」
これがこの『神様派遣会社』のいつもの日常だ。いつもと違うのは依頼が入ってる事ぐらいか?
「神藤、これは警察からの依頼。やっとけば恩を売れる」
「嘘!?その警察に、たらい回しにしようと思ってたのに!」
「そんな事を思ってたんですか?」
「それに、この依頼は柳の依頼」
「またおやっさんかよ······」
テミスの言う柳とは、警視庁特殊捜査家所属の、柳 栄一郎やなぎ えいいちろう警部その人だ。前に力を貸して以来気に入られ、ちょくちょくと依頼を持ちかけてくる。
まっ、そのおかげでここの経営が成り立ってるんだけどさ。
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