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警視庁へ着き受付で要件を話すと、すぐにおやっさんの所へ案内してくれた。おやっさんも偉くなったよな。
警部だから偉いんだけど、万年巡査部長だったとは思えない対応の違いだ。最初は門前払いか、出頭してきた容疑者扱いだったからな。
「待っていたよ神藤君!」
「司さんお久しぶりです」
「久しぶりだな思兼」
「私はスルーか!?」
出迎えてくれたのは黒髪短髪かつ高身長、かつ超絶イケメンの思兼神こと、兼子 心弥かねこ しんや巡査部長。
そして白髪混じりの黒髪をオールバックにし、銀縁眼鏡を掛けたシブメン。おやっさんこと、柳 宗一郎警部だ。
因みに兼子 心弥とは、思兼が人間界で生活する上で僕が贈った名前だ。
元々知識の神である思兼は
「人間界の事をもっと知りたい」
と、知識欲満点な笑顔で派遣期間延長の願いを申し出た。
派遣したのが、知識欲をくすぐる警察だったのも関係あるだろ。
今では内部で、おやっさんと思兼のコンビを、『相棒』と呼んでるらしい。どこぞの警察ドラマだよ。
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